イギリスでも、黙っていられません

海外駐在妻の、世界へ向けたひとりごと

イギリス

日本と世界、価値観の違い

新型コロナの騒動が始まって以来、人と話したりやりとりする中で 「ああ、価値観や捉え方って、こんなに違うんだな」と驚くことが多すぎる。 これまでも、受験や仕事における緊急事態、震災、体調不良などで そういう場面に立ち会ったけれど、そこにはいつも…

勘違いしていた Self isolation という単語 の意味  

「自主隔離、ひっそり生活する」という意味だと思い使っていた Self isolation という単語。 でも実は、もっと深刻な意味を持っていることを1週間ほど前に知った。 間違えて使うととんでもない誤解を招くので、海外の人とメールをするときは、ぜひ気を付けて…

イギリスロックダウン 事前にやってよかったこと・反省

イギリスのロックダウンの様子は、過去記事に記載しています。 norevocationnoyo.hatenablog.com ※4月7日に、いくつか補足をしています。 はじめに このイギリスの状況は、私が住む、ロンドンから1時間ほど離れた学術都市での、ロックダウン(封鎖)前後の生…

新型コロナとイギリスロックダウン(封鎖)ビフォーアフター 

私が住む、ロンドンから1時間ほど離れた学術都市での、ロックダウン(封鎖)前後の様子を記録します。 私のお粗末な記憶と所感の限りなので、細かい点で間違いがあるのはご容赦ください。今後日本でもロックダウンが起きるのではないかと、不安になっている…

日本で英語の先生を探した話 3 先生の授業 スピーキング編

※登場人物は仮名です。 これまでの話はこちら↓ norevocationnoyo.hatenablog.com norevocationnoyo.hatenablog.com ジョンの人柄をすっかり気に入った私は、 ジョンの英語教室の無料体験に行った。 授業はとても興味深いもので、私は迷うことなく入会届を提…

日本で英語の先生を探した話 2 先生の、ここが好き

※登場人物は仮名です。 前回の話はこちら↓ norevocationnoyo.hatenablog.com ※登場人物は仮名です。 新しい英会話教室探しを始めて1か月が経った。 英会話教室の質だけでなく、私の気難しさが英会話教室探しを妨害しているのかもしれない…とあきらめかけつつ…

日本での英会話教室探し 1 私が求める英語の先生の条件

3年前、主人と海外渡航することを決めた当時、私は事前に英語を勉強したいと思い、地元(中部地方の田舎)で英語の先生を探した。 過去の英語教室選びの際、私は失敗をしていた。 子どものころ通っていた英語教室が大人の教室を開いていたので、 馴染みがある…

大学入試英語成績提供システム、惜しいと思う…

名門ケンブリッジ大学にも、苦学生がたくさんいるよ 日本では、大学入試英語成績提供システムの見直しが話題となっている。 導入されると聞いた当初、私はそれをすごくいいことだと思った。 私が学生の頃は英語の試験といっても「点数を取るため」にセンター…

イギリスの教会で、クリスチャンマインドを学ぶ 3

前回までのお話はこちら ↓ norevocationnoyo.hatenablog.com norevocationnoyo.hatenablog.com クリスマス休暇の間に、私は主人とドイツへ旅行し、アルテピナコテークやヴィース巡礼教会を訪れた。 ミュンヘンのアルテピナコテークには、宗教的な題材の名画…

イギリスの教会で、クリスチャンマインドを学ぶ 2

前回までのお話はこちら ↓ norevocationnoyo.hatenablog.com ※登場人物は仮名です。 クリスチャンユニオンで知り合ったイギリス人エマは、私のために週に1度、個人的に聖書を学ぶ時間、バイブルスタディの時間を作ってくれるようになった。 バイブルスタディ…

イギリス お米をめぐる冒険

「ご飯」に執着のなかった私が、人生でこんなに米に悩まされるとは思わなかった。 2018年に始まったイギリス渡航の悩みは、コメで始まりコメに続いている。 主人に阻まれるおいしい日本米 2018年秋。 ほかの駐在妻がするように、私もコメをスーツケ…

イギリスのお菓子 備忘録

体調の問題により脂質制限をしている。そのため、これまで食べてきた食べ物やたくさんの食べ物の情報を眺めることで食欲を満たしている。 そんな私のお菓子の備忘録をここに。 チョコレート ハーディーズのチョコ ハリーポッターに出てきそうなお菓子屋さん…

イギリスで見つけたアジアの味 -渡英直後-

渡英して1年が経つこの機会に、これまでの日記や写真を振り返った。 渡英した当初はすぐに家を借りることができず、しばらくはゲストハウス暮らしだった。 ゲストハウスでは簡単な料理を作って食べることもできたが、炊飯器はないし日本の調味料を揃えること…

日本の9月 イギリスの9月  

私の故郷は避暑地として名高かったのに、ここ15年で夏の気温がかなり上がって、冷房なしではいられなくなってしまった。 それでも、暑さ寒さも彼岸まで。 お盆には稲穂がだいぶ黄色くなり、秋分の日を迎える今は稲刈りが始まった。 たった1か月で衣類は半そ…

プラスチックごみに対する意識の違い ヨーロッパと日本

プラスチックごみに対するイギリスの取り組みを最近よく目にする。 すごいなと思う反面、疑問に思うこともある。 イギリスのプラスチック製品事情 お店編 イギリスのスーパーで驚いたのは、エコバッグの浸透率。老若男女、大半の人がエコバッグを持っている…

これから始まる軽減税率。イギリスと比較してみる

私は英語が得意でないので、毎日イギリスの新聞を読むことができない。 日本のニュースだって、そんなにしっかりとチェックしない。 だからここに書くことは、私がイギリスに住んでいて感じたことと、日本の新制度を照らし合わせた雑感にすぎない。 でも、考…

ウィンブルドンでテニス観戦!これが噂のQueue!

ウィンブルドンでテニスを観た。 (西日本が土砂災害で大変なときにごめんなさい)グランドスラムの1つ、ウィンブルドンは事前予約チケットが ごくわずかで当選する確率も低いため、 朝早くからならんで当日チケットを てにいれるのが慣例となっている。 セン…

エコとアニマルウェルフェア

東大寺の鹿が、観光客の捨てていったビニール袋を食べてしまったという。ビニール袋に食べ物の味がついていて、紙と間違えて食べてしまったようだ。 ウミガメに、プラスチックのストローが刺さっていたという。 10年前に、私は富士山の樹海の清掃をした。そ…

南仏の町 エズ村

初めての南仏。ニースからバスで30分の エズ村に来た。ここは中世の町並みが残る、小高い丘の上。石造りの家とサボテンやアロエなど熱帯の植物、 したに見下ろす赤い屋根の家、 海と空の青さのコントラストが美しい。ヨーロッパの家は、ひとくくりにできない…

RYANAIR 搭乗の注意

『沈まぬ太陽』のレビューを書いた数日後にLCCに乗っている。 なんだか変な気分。「人々の安全のために、航空会社職員の休息確保と、安定した賃金、徹底的な整備点検を!」と呼び掛けていた国民航空の社員の声を 深刻に受け取っていた数日前。そして本日。 …

山崎豊子『沈まぬ太陽』と重なる東日本大震災

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)作者:豊子, 山崎発売日: 2001/11/28メディア: 文庫 私の人生において、東日本大震災というのは、本当に衝撃的な出来事だった。 震災直後は、私も職場を失って気持ちが滅入っていたときだった。それで結局、ボランテ…

ビーガンの主張を再考 -イギリス人ビーガンへのインタビューをもとにー

先日の日本での「ビーガンデモ」に対する批判・ひやかしは強烈だった。 しかしそれは、ビーガンの根本的な意見をまったく無視したものではないか? たしかに、ビーガンの人たちの行動は少し行き過ぎに見える。 肉を食べない→動物愛護(アニマルウェルフェア…

野中広務・辛淑玉『差別と日本人』を読んで

野中広務・辛淑玉『差別と日本人』角川書店2009年6月差別と日本人 (角川oneテーマ21 A 100)作者:辛 淑玉,野中 広務発売日: 2009/06/10メディア: 新書部落出身者として被差別者であり、差別問題解決に向けて行動した元衆議院議員野中広務の等身大の言葉…

イギリスの学食から学ぶ「今日の献立」

イギリスの食べ物を見ていると、どうしても「単純」という印象を持ってしまう。 ランチの時間になると、みんな毎日のようにサンドイッチを広げるし、金曜日はフィッシュアンドチップス、日曜日はローストビーフ。少ないレシピの中でまわしている印象がある。…

ベジタリアンは健康にいいのか、環境にやさしいのか

「ベジタリアンになるべきか」という議論がなされた。 香港人のエイミーが、これについて意見を言った。 「ベジタリアンになるべきだ。 1つめの理由は、健康にいいから。糖尿病やガンの予防にもなる。また、家畜を太らせるために薬品やホルモンが投薬されて…

イギリスでの医療における不信感 日本との違いはなにか

そもそも私は、どうしてイギリスで治療を受けることに抵抗があるのだろうか。 「ゆりかごから墓場まで」をうたって医療制度をととのえたイギリスなのだから、渡英前は「きっと先進医療が受けられる」とたかをくくっていた。 でも、イギリスに住めば住むほど…

書く人と、読む人

母は日本で、90代後半の義理の母の面倒を見ている。 最近、母から毎週のように、イギリスに住む私のもとへエアメールが届く。 メールよりも、手書きの手紙の方が思いを伝えやすいから…と、 丁寧な字で5枚の便せんに、裏表びっしりと文字を書き込んでくれる。…

海外駐在中に感じるささやかな「幸せ」について

私はお金を使わなくても、毎日ほとんど変わらない日々でも、楽しいと思える人間だ。 なぜなら、趣味が読書とお絵かきと、作文だからかもしれない。 家の中にいても、本を読めばどんどん世界は広がるし、お絵かきや手芸をして、自分が好きな世界観に包まれて…

イギリスの教会で、クリスチャンマインドを学ぶ 1

※登場人物は仮名です。 エマとは、クリスチャンユニオンの主催するカフェで出会った。 カフェといっても、常に営業している「お店」としてのカフェではない。 毎週金曜日の17時から19時までのイベント。 教会に併設されたカフェを、この時間だけクリスチャン…

イギリス人の笑顔から学んだ、健康的な笑顔

ケンブリッジに住み始めて3か月後、とある日本人の奥さんと知り合った。彼女はあまり英語が得意でない。 しかし、彼女は自分を卑下することなくイギリス生活を楽しんでいた。これまで不運続きでしょんぼりしていた私は、彼女の明るい性格と前向きな姿勢に非…