イギリスでも、黙っていられません

海外駐在妻の、世界へ向けたひとりごと

2020年春、コロナ下のイギリスの大学学食はこんな感じでした ~ランチ編~

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2020年夏まで夫と一緒にイギリスに住んでいました。
2019年から2020年は、まさに伝統的な大学の寮に住んでいたため、コロナ下は

大学の寮に守られて生活をしていました。

 

今でこそワクチンが普及し、ロックダウン全面解除に向けて動き出したイギリスですが

2020年の3月は突然のロックダウンにより大学も大きな影響を受けました。

 

まず、学部生用の寮は真っ先に閉鎖することが決まり、学生たちは次々と実家にかえっていきました。

そしてその後、家族寮や院生が多く在籍する寮も共用設備(スポーツジムやランドリー)が使用不可となり、

寮自体が閉鎖され、留学生たちも行き場を失い、困惑した様子がニュースで報道されていました。

そんな中、私たちの大学の寮はとても頑張ってくれました。

 

なにより助かったのは、学食を止めないでくれたことでした。

 

世界各国からきている生徒のために、1日4通りのランチメニューを用意し、

さらにはサンドイッチやヨーグルト、サラダ、シリアル、

牛乳や玉子、野菜や果物、トイレットペーパーや消毒液まで

販売してくれるようになり、学生やその家族である私たちは

頻繁に買い物に出ることなく過ごすことができました。

(留学生のほとんどは車を持っていないので、徒歩で買い物にでかけ重い荷物を背負って帰ってくるのはただでさえ大変なことでした。)

 

 

今回のブログでは、2020年3-4月の学食がどんなものだったかご紹介します。

 

 

ランチメニュー

 

1日4通りの日替わりメニューが用意された‥と先ほど書きましたが、

ビーガンやベジタリアン、宗教に対応するためと思われます。

 

1種類目はお肉系ランチ、2種類目は魚ランチ、3種類目は ベジタリアンランチ(野菜、チーズなど使用)、4種類目はビーガン用ランチ(野菜、豆、豆腐など)。

 

コロナ下なので、食堂で食べるスタイルは途中で中止。

紙でできた容器に盛り付けてテイクアウェイの形式となりました。

途中からデザートメニューも日替わりでできたので、そちらについては別記事で

改めて紹介します。

 

私はよく夫のランチを買いに行っていたのでお肉メニューを購入することが多かったのですが、

たまに魚メニュー、自分用にベジタリアンやビーガンメニューを購入することもありました。

 

写真とともに、どんなメニューが出たかご紹介します。

 

 

1.チキン系メニュー

 

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よく使われていたのは、胸肉でした。イギリスは胸肉の方がもも肉よりも高く、

健康的だと言われているようです。

柔らかさはあまり考えず、カリッと揚げたり焼いたりしているメニューが多かったです。

食べ応えがあります。

 

副菜の野菜は、4種類ほど用意してあって、欲しいものを指さして盛り付けてもらいます。

 

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↑こちらのメニューは、鶏むね1枚にチーズとほうれん草が挟んでありました。

おまめの入ったご飯と一緒に、エスニック風ねぎソースを添えてに提供されています。

 

副菜のポテトは、このように小さな新じゃがタイプのときもあれば、大きな男爵イモ1個にバターを添えたり、マッシュしたりといろんなバリエーションがありました。

 

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↑フライドチキン。添えられているのはズッキーニです。

下のもこもこした物体は、バナナシェイク。

暑い日だったのでデザートメニューは、氷をたっぷり入れたひんやりドリンクでした。

その場でミキサーをまわしてくれます。

 

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たぶん、チキンです。醤油ベースだけど日本とはなんだか違う味付けのソースで

煮込んでありました。

上に載っているのは白菜ではなく、サヴォイキャベツです。

生だと硬いけれど、しっかり茹でると食べやすいキャベツなので、ロールキャベツなどにして食べていました。

 

 

2.ポーク系メニュー

 

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↑こちらは、副菜に埋もれていますが、ポークの塊にタルタルソースのような

酸味のきいたソースを和えたものです。

ソースにレンズ豆が入っています。

それにしても、この副菜の量。

食堂の方が私と夫の顔を覚えてくれて、私が一人で来ても副菜は大盛りにしてくれるようになりました。

1人分しか購入しないので、あの子はお金がないのかな?2人で食べられるようにたくさん入れてあげよう!と思ってくれたのかもしれません。

案の定、夫一人では食べきれないので、副菜は夕飯に、別の料理に形を変えて提供していました。

 

3.ビーフ系メニュー

 

鶏や豚のようにごろっと大きな塊肉が出ることはありませんでしたが、

ひき肉を使ってハンバーガーやタコスといった形で提供されることがありました。

 

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↑下に麺のように広がる、ピザチーズの量の多さ。

こんなに味が濃いなら、つけあわせのポテトは茹でポテトの方が合うのでは?と

思ってしまうほどです。

 

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↑ビーフハンバーガーランチ。

ハンバーグはウェルダン。

 

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↑キーマカレー風。

カレーメニューが続くことがありますが、スパイスが変えられたりおまめが入っていたりと、いろんなバリエーションがあって楽しかったです。

 

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↑メキシコ料理、ナチョス。トルティーヤチップスがおいしく、なかなか海外っぽい食べ物だなと楽しみました。

 

4.魚メニュー

 

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↑白身魚をぱりっとした衣に包んであげたフィッシュフライは、金曜日の定番メニュー。

イギリスは白身魚のフライが本当に美味しかった。

 

 

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↑スズキ。香草が和えてあります。

夫は肉メニューが好きですが、売り切れのときは魚メニューを。

 

 

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↑別の日のフィッシュフライのランチ。

写真を撮っていませんが、サーモンの出現率も高かったです。

日本の鮭弁当に比べてコスパがとてもいい、すごく大きな切り身を使った料理が

多かったです。

味付けは塩、南蛮漬け風、スパイシーエスニックタイプなど。

 

5.ベジタリアン、ビーガンメニュー

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↑だいたい、ベジタリアンメニューはこのような豆中心のカレーの場合が多かったです。

結構味が濃いので、購入した際は昼と夜に分けて食べていました。

 

 

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ラザニア。こちらもベジタリアンメニューです。

 

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↑インドのチーズ、パニールとスパイシーなタレをからめてパンの上にのせたメニュー。

このパニールというチーズは牛乳とレモン汁で作られていて、脂質が少ないものです。

豆腐のような食感ですごく気に入ってしまい、マークスアンドスペンサーで見かけると

よく購入して食べていました。

私の体に合ったのか、ダイエットとしても大きく貢献してくれました。

 

 

またもとのような会食ができるようになってほしい

 

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↑写真は、私たちの暮らしてた寮ではありません。

しかし、イギリスの大学にはこのように、ガウンを着て食堂でディナーを楽しむフォーマルディナーの機会がありました。

このときは、前菜、主菜、デザートのコース料理が提供されます。

 

ランチも、同じ食堂で提供され、みんなでワイワイ楽しみます。

 

現在の学食の状況を知りませんが、またみんなが学食を楽しみ、新たな友人との

交流の場をつくっているといいなと思います。

今はオンライン授業のため、在校生も新入生も、なかなか新しい交友関係を築きにくいそうです。

 

引き続き厳しい状況ではありますが、留学生、海外生活を続けている皆さんが

少しでもいい時間を過ごせるようになりますように。

 

関連記事はこちら

 

学食ランチのこと 

 

norevocationnoyo.hatenablog.com