イギリスでも、黙っていられません

海外駐在妻の、世界へ向けたひとりごと

イギリスの専門医にかかって考えたこと

イギリスでは、体調が悪いからといって、ダイレクトに消化器科、泌尿器科などといった専門医にかかることができない。

まず、最初に総合医(GP)にかかり、そこから専門医に紹介されて、詳しい検査を受けたり治療に入ることができる。

 

大切なのは、「具体的に伝える」こと

 

 

私の場合、総合医がとても心配性な人で、さらに私の体調もまったくよくならずにいたので、迅速に総合医への紹介状を書いてもらうことができた。

しかし、多くの場合は、総合医の紹介を経て専門医に予約をとるまでに時間がかかる。

ときには1-2か月かかることもあるという。

だから、「多少おおげさに」自分の症状を伝え、早く予約を取るようにした方がいい、と言われている。

私は、この「多少おおげさに」というニュアンスは、間違っていると思う。

「自分のしてほしいことを、具体的にはっきりと」伝える。これが、正しい。

日本では、医者は丁寧に問診触診をしてくれる。しかし、イギリスの医者はろくに話も聞かず、「大丈夫」と笑顔で答えることが多い。

これまでの私だったら、「そうですか」とほほ笑み返してしまいそうだが、これは私の命にかかわること。

きちんと、どうしてほしいのか、自分の口で説明しないといけない。

 

「いえ、私はこの症状に〇か月ずっと苦しんでいます。これまでの人生で、こんな症状に悩まされることはなかったので、大きな病気の疑いがあります。すぐにでも専門医に予約をとってほしいですし、原因究明をして一刻も早く、治療に入りたい」

 

ここまで伝えることは、決して「おおげさ」ではないし、自分の身を守るために必要なことなのだ。

 

医師と良好な関係を作る

 

 

総合医から専門医までの転院はスムーズにいったものの、専門医の先生に本気を出してもらうのも、少し手間がかかった。

 

最初、先生は私の症状を軽んじている印象があった。総合医からの紹介状をろくに読みもせずに私に質問をし、自分に都合のいい文面のみ引用して「ほら、大丈夫なんじゃない?」というそぶりを見せた。

「生理が3か月きていない?大丈夫、よくある話だよ」

 

あんな症状こんな症状があったにも関わらず、大丈夫、だと!?冗談じゃない。

私はこのとき、じぶんは自己免疫疾患であると信じて疑わなかった。

体のあちこちに様々な症状が延々と続き、総合医があまりにも心配する深刻さだったから。

だから、この専門医があまりにも楽観的に私の病気を「大丈夫」というので、カチンときてしまった。

 

でも、ここで問題は、伝えるということ。

いくら怒っても、状況は変わらない。

英語の力がないと、そして、具体的な要望がまとまっていないと、物事は相手にちゃんと届かない。

 

身近な人に協力を求められないのなら、誰か英作文の得意な日本人を探して、伝えたいことを英文にまとめておいた方がいい。

さらに、英文は長文ではなくて、箇条書きにした方がいい。

指をさせるようにしておくと、うまく話せなくても、「これとこれとこれが理由で、苦しい」とか、1番強調したいことを自分から発信できるからだ。

また、いくら英語に自信があっても、医者の前で気持ちがたかぶって、言葉が出てこなくなる場合も多いという。うまく言えずに苦しんで、診察の回数が増えれば、病気で思い悩む時間も増えて、苦しい。少しでも早く、1つでも多く、心配ごとを減らしたい。

 

幸い私は、専門知識をたくさんもつ医療通訳さんに出会うことができ、彼女の力を借りて、伝えたいことを何度も強調してもらった。

そのおかげで、次の回の診察はなにもかもがスムーズにいくとともに、先生との関係も良好になった。先生は、私を「心配性ですぐに食い下がる、扱いにくい子。放置しておくとめんどくさいことになりそう」と判断し、迅速かつ丁寧に診てくれるようになったのだ。丁寧に診てもらえば、私だって「いい子」になる。先生に笑顔を向けてお礼の言葉も言えるし、攻撃的な姿勢ではなくなる。

 

 

 

 

 

 

意外とマメな(?)医療事務

 

イギリスは、専門医にかかると、その経過を総合医に報告する義務があるらしい。

私の家にも、「この文面をメールにて、あなたの総合医にお送りしました」と、手紙が届いた。私信かつ簡易書留のような形で届いたから、さらに驚いた(イギリスは、大事な手紙がよく普通郵便で送られてくる。そして、かなりの頻度で紛失が起きている。だから、今回のような送り方には必要以上に感動してしまう)。

ただ、ほかの方のブログを読んでいると、「過去のカルテがばっさりと抜け落ちて、私の診察履歴に空欄ができていた」などという話も聞く。

すべての医療事務が、正確に仕事を進めていく日が早くきますように。

 

 

これは専門医に限らないのだけれど。

イギリスは、電話やメールで患者と連絡を取ってくる頻度が高い。

電話がかかってきたときは驚いた。

前回の診察は2週間前。そして、3日後に次回の診察を控えていたときのことだった。

私の携帯に、病院から電話がきた。

「3日後の〇月〇日〇時に○○先生で予約とってるけど、本当に来られますか?」と確認を受けた。

ドタキャンや予約ミスの多いイギリスなので、先方から確認の電話をもらえるのは本当にありがたい。

電話ではなくメールで予約確認をする病院もあるし、病院専用のアカウントで病院側とメールのやりとりをする場合もある。

おじいちゃんおばあちゃんは、メールでのやりとり大丈夫?と思うところもあるが、イギリスの老人は、80代でも普通にメールを使いこなせるから、問題ないのかな。

 

 

 

 

以上、専門医にかかったときの感想をひときわ主観的に書きました。

深刻な病気、不安を抱えている方が、滞りなく専門医にかかる準備に取り組めますように。

 

 

関連記事

 

norevocationnoyo.hatenablog.com

 

 

norevocationnoyo.hatenablog.com

 

 

norevocationnoyo.hatenablog.com