イギリスでも、黙っていられません

海外駐在妻の、世界へ向けたひとりごと

イギリスのクリスマスクラッカー

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ロックダウンが明け、イギリスではみなさんクリスマスの準備を進めているころでしょうか。

大人数で集まることはかなわないものの、少しでもみなさんが健康に、楽しい時間を過ごせるクリスマスでありますように…

 

イギリスのクリスマス...で連想するもの。

 

クリスマスプディング、ミンスパイ、アドヴェントカレンダー、クリスマス礼拝…

いろいろありますが、今日は「クリスマスクラッカー」について書きます。

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日本と同様、クラッカーには火薬が入っているのですが、キャンディのような包みになっています。

そして、割り方が面白い。

 

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手をクロスして、クラッカーの端を持ち、一斉に引っ張ります。クラッカーがはじけて、中から素敵なおもちゃが出てきます

中から出てくるおもちゃは、こんな感じ。

 

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大抵のクラッカーには、紙でできたクラウンと、ジョークの書かれた紙、

そして小さなおもちゃが1つ入っています。

 

 

 

 

写真のクラッカーの中身…

わかりにくいですが、3つ入っていました。

1つ目は、赤いペラペラの紙でできたクラウン(王冠)のかぶりもの。
クリスマスは、みんなこのクラウンをかぶって家族でご飯を食べるとか。
 
2つ目は、ジョークの書かれた紙。
私の紙には、「雪だるまが雪だるまに向かってはなしかける第一声は?」
「ねえ、にんじんのにおいがしない?」(雪だるまの鼻はにんじんでできているから)
でした。
 
3つ目は、ちっちゃなおもちゃ。

小さな虫メガネやピンセット、爪切りなどの実用的なおもちゃが出てきました。

ほかのバージョンだと、クッキーの型や、かえるの形をした、指ではじいて遊ぶおもちゃ、

おもちゃの指輪などがあります。

 

 

私はすっかりこのクラッカーにはまってしまい、パーティーにお呼ばれしたときに

買って持っていくことにしました。

 

このクラッカー、意外と高額です。

15本入って、12ポンドから15ポンド(2000円)くらいします。

 

でも、ある日スーパーに行ったら、なんと半額セールで6ポンドで購入できました。

12月10日ころだったと思います。

この時期、おそらく多くのイギリス人はクリスマスの買い物を終えるのでしょう。

よって、ネット上でもスーパーでも、あらゆるクリスマスグッズが少し値下がりします。

私はこのタイミングで、クラッカーと、クリスマスの絵本、そしてミンスパイをセール価格で購入しました。

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ミンスパイは、これ。中にミンスミート(ひき肉)ではなく、レーズンやカラント、ナッツがたくさん入った、月餅みたいにどっしりとしたパイです。

ミンスパイはカロリーが高いのですが、

イギリスでは「クリスマスまで1日1個ずつ食べるとハッピーなことが起きる」という

ジンクスがあるといって、毎日食べる方もいるそうです。

我家にご高齢のお客様(イギリス人)が来た時も、ミンスパイをお出しするとペロッと平らげていました。

クリスマスは一大イベントなので、ダイエットも健康管理も、一旦お休みにするのでしょう。

 

 

…クリスマスクラッカーから話がそれてしまいました。

 

クリスマスクラッカー購入の際に、2つ注意があります。

 

1つめは、「購入できる年齢制限がある」こと。

確か、12歳以下の子は一人で購入できないはずです。

理由は、クラッカーに火薬が入っているから、とのこと。

私はセルフレジで購入したのですが、年齢制限で引っかかって、店員さんが飛んできました。

そして、私の肩に手をポンと置いて、

「やれやれ、君は何歳だい?」と。

私「31歳。」

店員「ラッキーだ!君は12歳以上だから、購入できるよ!」

 

…こんな茶番をしました。

 

コロナ禍ではマスクをしているので年齢確認方法が一層厳しくなり、

身分証明書の提示を求められる機会が増えました。

私は当時31歳であったにも関わらず、

「アジア人は若く見えるし、マスクをしているから実際年齢が顔ではわからない。

君はどう見ても18歳だ。」と言われ、料理用の小さなワインすら購入するのを

阻まれたことがありました。

そのときは身分証明書がなかったので、マスクを持ち上げて

口元のほうれい線を提示し、「これは18歳以上」と判断され

無事にワインを購入しました。

 

とってもアバウトな国のアバウトな店員と、とってもアバウトな日本人客の

珍妙なやりとりでした。

 

また話がそれたので、戻します。

 

クリスマスクラッカー購入の注意点、その2。

 

クリスマスクラッカーは火薬が入っているので、日本へ持ち帰りができません。

私は当時正月に帰省予定だったので、小さなクリスマスクラッカーを実家に持ち帰りたかったのですが、

残念ながらそれはできないことを知りました。

 

本物のクラッカーは無理でしたが、クラッカーの形をしたバスソルトや、アメニティなどが

イギリスのブランドから出ているので、そういったものを探してみるのもいいかもしれません。