イギリスでも、黙っていられません

海外駐在妻の、世界へ向けたひとりごと

イギリスロックダウン 事前にやってよかったこと・反省

イギリスのロックダウンの様子は、過去記事に記載しています。

 

 

norevocationnoyo.hatenablog.com

 

※4月7日に、いくつか補足をしています。

 

はじめに

 

このイギリスの状況は、私が住む、ロンドンから1時間ほど離れた学術都市での、ロックダウン(封鎖)前後の生活記録です。
今後日本でもロックダウンが起きるのではないかと、不安になっている方たちの参考になれば幸いです。

先に話しておくと、イギリスは先進国のイメージがありますが、医療システムは非常に厳しい状況です。

そして、今はないといわれていますが階級差もまだまだ存在するように感じます。
そんな中でも、こうして多少の混乱がある中ロックダウンがなされています。

日本でロックダウンがなされる場合は、イギリスや欧州諸国のロックダウンの反省を踏まえてもう少しスムーズに行われることと、信じております。

 

※4月7日補足:日本は緊急事態の発令準備を進めていますが、ロックダウンと言い方・法的拘束力のある措置ではないことを言明しています。

 

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ロックダウン中もお散歩できるのがありがたい。自然の美しさに心洗われる。



 

 

 私がイギリスでロックダウン前にやってよかったこと・反省を記録する。

 

 

やってよかったこと

やってよかったこと1 備蓄・もったいない主義

 

けちな私はミニマリストになれない。これは両親も祖父母も同様なので、血は争えない。

服は捨てないし、まだ使えるペンや小学校のころから大切にしまってあったメモ帳・ノートなども大事にとってあった。

そしてそれらは、一時帰国した際にイギリスに運ばれ、現在とても役に立っている。

イギリスで生活をしていて気づいたのだが、意外と役に立つのは、そういうこまごまとしたものだった。着古したけれど肌になじんだ服、ちょっとしたメモ帳、ルーズリーフ。

現在、イギリスは食料品店と薬屋くらいしか営業していない。

イギリスの田舎町では、日本のように大型スーパーに行けば文房具から電化製品、衣類まで購入できるようになっていない。

手に入らないものがあると知らず知らずのうちにストレスが溜まってしまう。

時代に逆行するようだけれど、役に立つ可能性があるものは取って置いた方がいい。

 

やってよかったこと2 工夫して耐えしのぐ

 

イギリスは日本のように防災グッズがほとんどない。

日本のような震災大国ではないせいだと思う。

だからこそ災害や問題が発生した時の復旧に時間がかかる。

食料やトイレットペーパーの品切れ、電気や水のトラブルが生じても対応が遅い。

家にあるものをいかにうまくやりくりして生き延びるかが大切だ。

 

これまでのたった1年のイギリス生活で、「突然湯が使えなくなる」「電気のメーターが壊れる」「役場や銀行、病院で書類の手違いが起きる」など様々なトラブルに巻き込まれた私は、もうイギリスという国を信じることをあきらめた。

 

トイレットペーパーがネット通販で届くことを期待せず、万が一のときはぼろ布や紙を使うことを心に決める。
ウェットティッシュがないなら、自宅でジップロックやコットン、キッチンペーパーと

消毒薬を使って簡易的に作る。

パスタや米が品切れなら、豆類や芋、小麦メインの食事を混ぜる。

スーパーの品出しの時間をチェックし、近所の複数の店を並行して使う。

 

※4月7日補足 品不足についてはすぐに収束し、むしろ買い込んだものを

どう消費するか困っている人や、炭水化物ばかりで太ったという声を耳にする。

落ち着いて必要な分量を考え購入した方がいい。

 

 

やってよかったこと3 趣味をたくさん持つこと

 

ロックダウンが長引いてから気づいたのだが、趣味がたくさんあることは、ストレスコーピングにおいて非常に大事だ。

私の場合、イギリスで使えるお金や時間が限られていたので、なるべく安く一人でも楽しめる趣味を模索していた。

絵を描いたり読書したりパッチワークをしたり。お気に入りの散歩コースを探したり。写真を撮って歩いたり。鳥や花の図鑑を読んでイギリスの植生を学んだり。

趣味がたくさんあると、「飽きる」という言葉が出てこない。

家の中でも、楽しいことはたくさんある。

 

やってよかったこと4 やりたいことリストを作る

 

先ほど「「飽きる」という言葉が出てこない」と言ったが、そうはいっても自分のやっていることに自信が持てず、なにをやっても無意味に思えた時期があった。

「駐在妻あるある」だが、日常生活に達成感が持てない。

そんなときに私がやったのは、「やりたいことリスト」を作ることだった。

そこには、箇条書きでやりたいことをどんどん書いていった。

「おいしいコーヒーの淹れ方を学ぶ」「この前食べておいしかった料理を再現してみる」「イギリスの伝統菓子を作ってみる」…などなど、簡単に書いておくだけ。

紙に書きだしてみると、それはつねに自分の頭の中に残っていた。

だからスーパーに買い物に行くと、「そうだ、お菓子の材料を下調べしておこう」と、次第に実践に入っていくことができた。

重い腰をあげて新しいことを始めるのが苦手な人には、とくにおすすめ。

 

反省点

 

反省していること1 共用設備に頼りすぎた

 

わが家は洗濯機がなくコインランドリーを使っている。電子レンジも共用のものを使っている。

洗濯機など衛生面にかかわるものを共有することは、感染症対策において結構危険だと感じた。
3000円ほどで手動の小さな洗濯機、脱水機などが販売されているので、そういうものを購入するのもアリかなと思う。

 

反省していること2 プラスチック製品を毛嫌いしすぎた

 

エコのために、プラスチック製品を削減しようと取り組んでいた。

それにより、我が家にはビニール袋やジップロックが常備されていない。

調理やごみ処理の際に袋をけちって衛生面が脅かされるのはよろしくない。

こんなときだからこそ、優先順位を考え直して行動するべきだと感じている。

欧米人とアジア人は、生活環境の差により免疫抗体にも違いがあるはず。

アジア人である私は、自分の体の特性を踏まえて、十分気を付けて生活しないといけない。

 

エコについては、過去にこんな記事もかきました

 

 

norevocationnoyo.hatenablog.com

 

 

 

反省していること3 倹約しすぎた

 

イギリスは物価が高く、アルコールジェルやウェットティッシュなどの衛生用品も、高いから、という理由で購入を控えていた。

それにより、買うタイミングを逃したり、さらに値上がりして手が出しにくくなってしまったことがあった。

ある程度の出費は覚悟し、感染症被害を未然に防ぐことを優先するべきだった。

これは、食料品購入においても然り。

いつも安くて同じものばかり食べていると、その食品の悪い成分が体に蓄積してしまう。

とくに、イギリスの安い食品には多くの脂質と添加物が含まれる。

なるべく体にいいものをバランスよく取り入れて、体を整えておく必要がある。

 

健康については、過去にこんな記事も書きました 

 

norevocationnoyo.hatenablog.com

 

 

norevocationnoyo.hatenablog.com

 

 

 

 

 

まとめ

 

ロックダウンは災害と異なり、ライフラインに問題がない。
それは本当にありがたいこと。

しかし、終わりが見えず、ストレスや不安との戦いになる。

まずは生活の質を保つために行動すべし。

その後はストレスをためないように、リフレッシュの方法を考えたり、新たな生き方・働き方の可能性を考える柔軟な姿勢が必要になってくる。

新型コロナの新薬開発まで、先の見えない不安が続くこととなるが、どうか心も体も元気で乗り切っていけたら、と切に願う。

 

ストレスコーピングについては、こんな記事も書きました。 

 

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