イギリスでも、黙っていられません

海外駐在妻の、世界へ向けたひとりごと

駐在

ウィンブルドンでテニス観戦!これが噂のQueue!

ウィンブルドンでテニスを観た。 (西日本が土砂災害で大変なときにごめんなさい)グランドスラムの1つ、ウィンブルドンは事前予約チケットが ごくわずかで当選する確率も低いため、 朝早くからならんで当日チケットを てにいれるのが慣例となっている。 セン…

エコとアニマルウェルフェア

東大寺の鹿が、観光客の捨てていったビニール袋を食べてしまったという。ビニール袋に食べ物の味がついていて、紙と間違えて食べてしまったようだ。 ウミガメに、プラスチックのストローが刺さっていたという。 10年前に、私は富士山の樹海の清掃をした。そ…

フランスのリサイクル

南フランス滞在中。紙コップに紙ストロー、プラスチックのふた… すべて国産でエコに貢献している、と宣伝しているカフェを見つけた。紙ストローのことはイギリスでも聞いていたけれど初めて使った。もとからコーヒーショップをあまり使わないから。 口当たり…

南仏の町 エズ村

初めての南仏。ニースからバスで30分の エズ村に来た。ここは中世の町並みが残る、小高い丘の上。石造りの家とサボテンやアロエなど熱帯の植物、 したに見下ろす赤い屋根の家、 海と空の青さのコントラストが美しい。ヨーロッパの家は、ひとくくりにできない…

RYANAIR 搭乗の注意

『沈まぬ太陽』のレビューを書いた数日後にLCCに乗っている。 なんだか変な気分。「人々の安全のために、航空会社職員の休息確保と、安定した賃金、徹底的な整備点検を!」と呼び掛けていた国民航空の社員の声を 深刻に受け取っていた数日前。そして本日。 …

山崎豊子『沈まぬ太陽』と重なる東日本大震災

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)作者:豊子, 山崎発売日: 2001/11/28メディア: 文庫 私の人生において、東日本大震災というのは、本当に衝撃的な出来事だった。 震災直後は、私も職場を失って気持ちが滅入っていたときだった。それで結局、ボランテ…

ビーガンの主張を再考 -イギリス人ビーガンへのインタビューをもとにー

先日の日本での「ビーガンデモ」に対する批判・ひやかしは強烈だった。 しかしそれは、ビーガンの根本的な意見をまったく無視したものではないか? たしかに、ビーガンの人たちの行動は少し行き過ぎに見える。 肉を食べない→動物愛護(アニマルウェルフェア…

野中広務・辛淑玉『差別と日本人』を読んで

野中広務・辛淑玉『差別と日本人』角川書店2009年6月差別と日本人 (角川oneテーマ21 A 100)作者:辛 淑玉,野中 広務発売日: 2009/06/10メディア: 新書部落出身者として被差別者であり、差別問題解決に向けて行動した元衆議院議員野中広務の等身大の言葉…

イギリスの学食から学ぶ「今日の献立」

イギリスの食べ物を見ていると、どうしても「単純」という印象を持ってしまう。 ランチの時間になると、みんな毎日のようにサンドイッチを広げるし、金曜日はフィッシュアンドチップス、日曜日はローストビーフ。少ないレシピの中でまわしている印象がある。…

ベジタリアンは健康にいいのか、環境にやさしいのか

「ベジタリアンになるべきか」という議論がなされた。 香港人のエイミーが、これについて意見を言った。 「ベジタリアンになるべきだ。 1つめの理由は、健康にいいから。糖尿病やガンの予防にもなる。また、家畜を太らせるために薬品やホルモンが投薬されて…

イギリスでの医療における不信感 日本との違いはなにか

そもそも私は、どうしてイギリスで治療を受けることに抵抗があるのだろうか。 「ゆりかごから墓場まで」をうたって医療制度をととのえたイギリスなのだから、渡英前は「きっと先進医療が受けられる」とたかをくくっていた。 でも、イギリスに住めば住むほど…

書く人と、読む人

母は日本で、90代後半の義理の母の面倒を見ている。 最近、母から毎週のように、イギリスに住む私のもとへエアメールが届く。 メールよりも、手書きの手紙の方が思いを伝えやすいから…と、 丁寧な字で5枚の便せんに、裏表びっしりと文字を書き込んでくれる。…

海外駐在中に感じるささやかな「幸せ」について

私はお金を使わなくても、毎日ほとんど変わらない日々でも、楽しいと思える人間だ。 なぜなら、趣味が読書とお絵かきと、作文だからかもしれない。 家の中にいても、本を読めばどんどん世界は広がるし、お絵かきや手芸をして、自分が好きな世界観に包まれて…

イギリスの教会で、クリスチャンマインドを学ぶ 1

※登場人物は仮名です。 エマとは、クリスチャンユニオンの主催するカフェで出会った。 カフェといっても、常に営業している「お店」としてのカフェではない。 毎週金曜日の17時から19時までのイベント。 教会に併設されたカフェを、この時間だけクリスチャン…

イギリス人の笑顔から学んだ、健康的な笑顔

ケンブリッジに住み始めて3か月後、とある日本人の奥さんと知り合った。彼女はあまり英語が得意でない。 しかし、彼女は自分を卑下することなくイギリス生活を楽しんでいた。これまで不運続きでしょんぼりしていた私は、彼女の明るい性格と前向きな姿勢に非…

イギリスの水から考える、日本人の不便、イギリス人の不便

イギリス特有の石灰質の水に悩まされている。 ケンブリッジの水は、とくにこの傾向が強いようだ。 石灰質は、電気ポットや加湿器の底に白くて硬いかたまりとして残る。 また、洗濯をすると白い洋服が黄ばむ。 ガラスや金属製品に水垢が残りやすく、水滴はす…

イギリスで食器を漂白する

ケンブリッジの水は、カルシウムを豊富に含む。 体にはいいのだろうけれど、心なしか汚れが落ちにくい印象がある。 とくに茶渋がなかなか落ちない。 さらに残念なことに、イギリスには食器用の漂白剤が存在しない。 お隣の奥さんに「ブリーチを探しているん…

大人になって出会った イギリスの児童文学『グリーンノウの川』

ケンブリッジ州にゆかりのある児童文学作家として、L・Mボストンがいる。 彼女は、『グリーンノウ』シリーズでロングセラーとなっている。 私は、シリーズの1つ『グリーンノウの川』を最近読み、すっかり夢中になってしまった。 もし子どものころにこの本を…

合格率15%の英検準1級 合格のために私がやったこと

なぜ英検だったのか 数年前、まだ主人と結婚をしていなかったころの話。 ややこしくなるので、この記事では主人のことを、「彼」と呼ぶ。 彼は私に、「将来イギリスに留学したいんだけど。一緒に来る?」と聞いてきた。 私は、「わ、行きたい!」となにも考…

イギリスでの習い事  ホームシックと孤独感を振り払う

※登場人物の名前は仮名です。 ある年の10月のこと。パッチワーク初心者かつ日本人の私がカルチャー教室にひょっこり現れて、先生はさぞかし驚いただろう。 パッチワークの基礎知識のない私のために、先生のジルは私のためにたくさんの時間を割いてくれた。 …

無料語学学校で英語力が伸びた話7(最終話) 私の成長 高まるリスニング能力

バックナンバーはこちら norevocationnoyo.hatenablog.com norevocationnoyo.hatenablog.com norevocationnoyo.hatenablog.com norevocationnoyo.hatenablog.com norevocationnoyo.hatenablog.com norevocationnoyo.hatenablog.com 私は、非常に効率の悪い人…

無料語学学校で英語力が伸びた話6 先生の成長、私の成長

バックナンバーはこちら norevocationnoyo.hatenablog.com norevocationnoyo.hatenablog.com norevocationnoyo.hatenablog.com norevocationnoyo.hatenablog.com norevocationnoyo.hatenablog.com 最初は事務的で無表情な先生たちも、2週目をすぎるどんどん…

無料語学学校で英語力が伸びた話5 駐在妻は、なぜ英語を学ぶのか 下

バックナンバーはこちら norevocationnoyo.hatenablog.com norevocationnoyo.hatenablog.com norevocationnoyo.hatenablog.com norevocationnoyo.hatenablog.com その日の語学学校では、ディスカッションを学んだ。 私たち生徒に、先生は12のトピックを配…

無料語学学校で英語力が伸びた話4 駐在妻は、なぜ英語を学ぶのか 上

バックナンバーはこちら norevocationnoyo.hatenablog.com norevocationnoyo.hatenablog.com norevocationnoyo.hatenablog.com デイビッドがくれた宿題のエッセイ。質問は3つあった。 「いつから英語の学習を始めたの?」 「今のあなたの置かれている状況を…

英語を勉強したくなったのは、中国人の友達のおかげ

※登場人物は仮名です。 モンファは、中国人の女の子。私と同い年で、研究者のご主人とともに、アメリカからケンブリッジにやってきた。アメリカに5年住んでいた彼女の英語は、流暢だった。 ケンブリッジで生活を始めたばかりの私にとって、モンファは一番身…

なまりとコンプレックスを乗り越えたら、きっと英語がしゃべれる

※ブログに登場する人物の名前は、仮名です。 イギリスに来て1か月が経ったときのできごと。 これまでの体重よりも5キロほど太ってしまった。 大きな鏡で自分の体型を見ることがなかったので、気づいた時にはこんなに増えていた。 「なんかきみ、おなか出す…

イギリスのホームレスと、社会の受け入れ方

イギリスの人たちは、町に住むホームレスと積極的に仲良くなり、定期的にコーヒーやたばこ、そして食べ物を差し入れて世間話をしている。 これは、私の住む町に限らずどの地域にもいえることだった。 ロンドンでもマンチェスターでも。 ホームレスの雰囲気は…

イギリス流のやさしさと、そこから気づいたわたしの偏見

イギリスはジェントルマンの国だ、とか、そういう固定観念をさておき。 イギリスで、いろんな形のやさしさを垣間見た。 渡英直前、知人から「ヨーロッパで、アジア人は差別の目で見られることもある」と言われた。 しかしそんなことは数えるほどしかなかった…

ブログ開設のご挨拶

新婚ほやほやでイギリスに来た私は、これまでの価値観を様々な角度からてっくりかえされた。 それは、イギリスという国で異邦人になったからかもしれない。 どんなに親切にしてくれる人であふれていても、心の奥底が伝えられないこのもどかしさを知った。 出…