イギリスでも、黙っていられません

海外駐在妻の、世界へ向けたひとりごと

世界各地から参加 ZOOMでオンライン集会

 イギリスロックダウン2週目。

 

これまでのロックダウンに関する記事はこちら↓

 

 

norevocationnoyo.hatenablog.com

 

 

norevocationnoyo.hatenablog.com

 

 

私が所属する地域のコミュニティは、週に1度コーヒーモーニングといって

特定の時間に集まり、おしゃべりをする場があった。

参加するには毎回1ポンドのコーヒーとお菓子代を支払う。

自分でドリンクを持参すれば無料。

学術都市であるわが町のコーヒーモーニングでは、世界各国の出身者と出会うことができる。

しかしそれも、ロックダウンによって3月中旬に中止となってしまった。

 

そして最近。

主催者がZOOMというアプリを使って、オンライン上でバーチャルコーヒーモーニングを開催してくれた。

 

ZOOMというアプリを使うことがメーリングリストで知らされ、私たちは

ZOOMを立ち上げ、ドキドキしながらパソコンの前で待っていた。

 

オンライン集会には、15人の参加者が世界各地から集まった。
フランス、オランダ、イラン、アメリカ、台湾、ロシア、ブラジルなどなど…
まだこの町に住んでいる人もたくさんいたが、中には自国に戻って外出自粛している人もいた。
80代のイギリス人のおじいちゃんおばあちゃんも参加したことに驚いた。
うちの60,70代の両親では、到底ZOOMを使えなかったであろう。
 
それぞれが深刻な状況だった。
フランスで、友人と外出したために罰金を取られたとか、
母国にいったん帰国したものの状況がよくないので再びこちらに戻ってきたという人もいたのには驚いた。
親類が感染したというのも聞いた。
イギリスもロックダウン中だが、それよりももっと制限が厳しくストレスをためている人、
衛生面や医療体制に不備の多い国が母国で、家族のことが心配だが帰れない人が私の周りにもたくさんいることを実感した。
それでも、久しぶりにみんなの元気な顔を見ることができたときは、本当に本当にうれしかった。
 
この町を離れ、別の国に移動して研究を続けている人がいた。
その方に、
「14日間Social distancing するためにホテルを長期滞在で予約するのが難しいと聞いたが、大丈夫だったのですか?」と尋ねたところ、
「私はラッキーなことに寮に入れてもらったので、そこでsocial distancingしている。ホテル予約は無理無理!」との答えだった。
 

オンライン集会のシステム

 
大勢でテレビ電話をする形になる。
誰かひとりが話し出すと、自動的に話者の映像が大きく表示されるシステム。
15人で話すのは大変なので、主催者が4人1組のグループ分けをした。
4人くらいで話すのが一番やりやすい。
15分ほど経つと再びグループ分けをしてくれたので、たくさんの人たちと話すことができた。
 
 

世界の状況を聞いて感じたこと

 
 
このときも、みんなから日本の状況についてたくさんの質問を受けた。
多くの国の悲惨な状況を踏まえて発言するのは本当に難しい。
私の発言によって誰かを傷つけてしまったらまずいなと思い、
主観ではなく、事実をもって話をしないといけない。
 
また、私たちのようにインターネット環境が整わない人たちも、
今体調不良で苦しんでいる人や経済的な不安でそれどころではない人も
たくさんいるのだということを、改めて実感した。
 
みんなの顔を見てほっとし、とてもうれしかったのと同時に、
なんとも複雑な気持ちになり、世界各国の状況や死者数を改めて検索して、
また不安になってしまった日でもあった。
 
夫が私の不安げな表情を見かねて、一緒にみかんを食べようと言ってきた。
みかんが1個しかなかったので2人で半分こしたのだが、
半分こにして食べられる幸せをすごくすごく実感した。
 
この浮き沈みと、長丁場になりそうなロックダウンによるストレス。
心と体と大切な人たちを守り、のりきっていこう、と、
自分にも、今いろんな状況を抱えている人たちにも、心の中で声をかけている。