イギリスでも、黙っていられません

海外駐在妻の、世界へ向けたひとりごと

イギリスロックダウン51日目 変わりゆく(?)生活

 

 

イギリスは日曜日の夜にジョンソン首相から今後の見通しが発表された。

休校解除の見通し、飲食店などお店の再開の見通し、通勤や運動に関する制限、車での移動制限の見直しなどなど。

運動のための1日1回の外出が無制限に変更されたこと、「リモートワークがかなわない人はできるだけ仕事に行ってくれ、ただし公共交通機関はなるべく使わずに…」という指示が出たため、私の周囲でも「通勤のための自転車を譲ってくれないか」という交渉が何度か起きている。

今週町に出たところ、道路の車の量がかなり増えたし、バスの乗車率も上がっている。

 

公園などの屋外であれば友人などと会うことも条件付きで許可された。

それについてはBBCでドミニクラーブが質問攻めにあっていた(おじいちゃんおばあちゃんが孫に会うのはいいのか、こんなシチュエーションも許すのか?などなど…)

みんな、会いたい人に久しぶりに会えることが待ち遠しい様子が報道からひしひし伝わってきた。
想像していた以上に、若い学生も高齢者たちも高い意識を持って外出自粛を徹底していたように感じられる。
地域の差もあるだろうけれど、電子化が進んでいる影響も大きいのかもしれない。

高齢者もパソコンを使ってオンラインでの交流を楽しみ、買い物はネットスーパーを使い宅配してもらうことに慣れていた。

学生においては、多国籍の人たちが町にたくさんいること、お年よりがたくさんいることを配慮している人が多かった。

よって、4月中旬くらいまでは友人にこっそり会う人も少ないように感じられた。天気がよくなるにつれて、明らかに夫婦やカップルではない二人組が連れ立って歩く姿を頻繁に見かけるようになる。

 

授業のオンライン化は、英語が苦手な人たちに追い風になったように感じる。

授業の内容が聞き取りやすい。大人数での話し合いもスムーズになる。

私のように学校に所属していない人見知りの人間も、ZOOMで大人数の輪に入りやすくなった。これまで気づかなかったメンバーの魅力や趣味を知って個人的なつながりを持てるようになった(個人的に電話したり、language exchangeの依頼をもらったりした)。

これは転勤族の私にとって今後の働き方や学び方、交友関係のつくり方に大きな変化を生み出してくれそう。

 

一方で、医療従事者やエッセンシャルワーカーの犠牲者、集団感染の不安に今もなおおびえて前線で闘っている人たちの生活は変わらず。

経済への影響と命、2つのバランスをどうとっていくのか、という葛藤が首相の慎重な姿勢から感じられ、そこに不満をぶちまけるツイッターの乱暴な発言も気になる。

 

今後の見通しが発表され、多少自由度は上がったものの、自分の生活がどのように変わるのか、変えていいものかはよくわからない。

今のところ、本当に会いたい人に会うべく帰国できるよう自粛スタイルを守って行動していきたいと思う。

 パン作りは続けてみたいと思う。

小麦粉が品薄のため、パン作りにシフトチェンジしている。

 

イギリスも日本同様小麦粉が品薄になっているが、その理由は「個人消費者向けの小分けパックに詰める作業が追い付いていない」からだそう。

「全粒粉で代用したり、小麦を使わないお菓子を作ってみたり、小麦をコーヒーミルで挽いてご自分でなんとかしてみては?」という記事に笑ってしまった。

日本ではいくらなんでも米粉を自分で作れとは言わないなー。

そもそも、小麦ってそんな簡単に製粉できるものなのだろうか。

いろんな代用品を調べたり考えたりしている中で、学ぶことが多い。

自分がずっと「片栗粉(potato flour )」と信じて使っていた「corn flour」が
コーンスターチだったことにも驚いた。

それでも、たいていの料理はなんとかなる。 

 

マスク用のゴムがないときに、タイツやストッキングが代用できるというのも、最近知って感動した。

これのおかげで、捨てる予定だった私の毛玉タイツも第二の人生を謳歌している。

 

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