イギリスでも、黙っていられません

海外駐在妻の、世界へ向けたひとりごと

ヨーロッパの酢のこと

 

イギリスでも、さっぱりしたものを食べたい。

豆腐は高いし、お寿司も毎回買っていられないし。

生野菜のサラダはさっぱりしているけれど、揚げ物と組み合わせると、胃腸への負担が大きいという(胃をやけどさせるような食べ合わせなのだという)。

ということで、さっぱりした味を求めていくつかの酢、そして酢を使った商品にかかわることとなる。

 

ヨーロッパの酢のこと

 

お酢は、人類で最古の調味料と言われているそう。紀元前4000年ころからワインを使ってお酢を作りピクルスを漬けていたという。

日本にいるときから「酢は体にいい」と信じて料理に使っていたが、父や夫は酢の味があまり好きではないという。

そういわれると食卓に酢のものが登場する機会が減っていたが、ヨーロッパでは料理に頻繁に酢を使った商品を見かけるので、いくつか試してみた。

 

モルトビネガー

大麦を原料とした酢。

イギリスではパブのテーブルなどに置かれていて、フィッシュアンドチップスにかけて食べる人をよく見る。

60円で1瓶買えるくらい安いので我が家も購入。

米酢よりもかなり酸味が強いので私には使いにくかった。

ドレッシングを作ったりポテトサラダに加えたりしたものの、好んでガンガン使うほどではなかった。

 

バルサミコ酢

ブドウの果汁を使って作られている。ポリフェノールだけでなく、米酢と同じようにビタミンやミネラルも豊富。ということで購入。いろんな種類があり、値段がピンキリ。

お肉や魚のソースに使うレシピが多かったので、焼き魚や醤油の味付けが好きな私には、使う頻度が低かった。

たまにならいいんだけど、毎日使えない。

 

ホワイトワインビネガー

 

 

ヨーロッパのレシピを検索すると高確率で出てくるのが、ワインビネガーとバルサミコ酢。

ワインビネガーもバルサミコ酢と同様ぶどうでできているけれど、酸味が強い。「これならいろんな料理に合わせやすいかな」と購入。

ハーブソルトやパセリ、粒マスタードと相性がいいのでなにも考えずにドレッシングにしたり料理に足して魚や肉にこくのある味わいをもたらしてくれる。

ピクルスも、モルトビネガーよりまろやかな味に仕上がって気に入っている。

白ワインビネガーはさっぱりした味付けの料理に、赤ワインはどっしりした味の料理に合うという。ワインと同じだね。

 

ヨーロッパの酢を使った商品

 

ピクルス

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ガーキンという小さなキュウリ、そして小さな玉ねぎのピクルスを購入してみた。

ガーキンは大好き。ガーキンを食べ終わったあとに余ったピクルス液を再利用してはつか大根やキュウリ、ニンジンを漬けたりした。

小さい玉ねぎは、モルトビネガーが強すぎてリピートできなかった。

 

ブランストンピクルス

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モルトビネガーの強い酸味に慣れすぎていたころにブランストンピクルスを食べたので、比較的酸味がやわらかで、しかも野菜がゴロゴロ入っていて歯ごたえが楽しくてはまった。

自分ではあまり買わないビートルートが入っているのも嬉しい。

チーズと一緒にサンドイッチにして食べるのがイギリスの食べ方だという。

しかし2瓶目に突入したとき「飽きた…」という感覚におそわれ、それ以来リピートしていない。

たぶん日本で購入すると結構高いので、イギリスにいるうちにもう1度食べたいなと思いつつ、まだ購入していない。

 

Rollmops

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ドイツの料理らしい。ニシンの酢漬け。

TESCOでカニカマを買うときにふと上の段をみると、生々しい魚の背が容器の中に見えた。

ロールモップスというニシンの酢漬け。ドイツが発祥だという。

うろこの光るニシンがごろっと2尾巻かれて入っている。

見た目がグロテスクなために敬遠する人も多いけれど、ちょっとしめさばみたい。

250円くらいでニシン2尾の酢漬けと玉ねぎ、キュウリのピクルスが入っている。

おなかにたまるし、低脂質のたんぱく質を求めていた私には最適だった。

食べにくい人は、サワークリームやヨーグルトに和えて酸味を緩和したり、ペッパーやディルで生臭さを消して副菜にしているという。

二日酔い予防になるので、お酒のおともにも。

イギリスは魚の種類が少なく高いので、こうしてニシンを手ごろに食べられる商品は、私にとって大きな発見だった。

 

 

ザワークラウト

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これまたドイツの食品なのだけれど。

イギリスのキャベツは硬いものが多いので、ゆでたりコールスローにする食べ方が一般的だと教えてもらった。

ザワークラウトは、日持ちするしたくさん食べても罪悪感がない。

自分で作ることもできるけれど、既製品のしんなりした食感が好き。

 

番外編 ドイツのライ麦パン

 

酢ではないが、すっぱい味かつ発酵食品というつながりをもつドイツのライ麦パン。

これも私の体に合っているのでご紹介。

ドイツでは、ライ麦の比率に応じてライ麦パンの呼び方が変わるそう。

私は90パーセント以上ライ麦を使ったロッケンブロートというパンが好き。

酸味が強くて、重みがあるので食べ応えがある。

栄養価も高いので、健康的にダイエットするために向いているとのこと。

イギリスでは10枚切り170円くらいで購入できるので、お米の代わりにこちらを食べて節約も兼ねている。

 

いろいろ使える酢の力

 

抗菌作用があるということで、塩と混ぜて抗菌スプレーにしてまな板にかけておいたり、イギリスの水に多く含まれる石灰岩(ライムスケール)成分を落としてピカピカにしてくれる酢の力はイギリスでも大活躍。

胃腸の調子を整えダイエット効果も期待される。

いろんな種類の酢を飲み比べているうちに、体にもいいことがありそう。